5番アイアンをあきらめない

5番アイアンをあきらめない

今ではアイアンも飛び系になってきたことにより、よりショートアイアンでコースを攻めることができるようになりました。しかしながら、飛びを求めてロフトが立ってくることによりミドルアイアンの代表格である5番アイアンはロングアイアン(3・4番)並みに難しくもなってきました。今回はそんな5番アイアンをあきらめないで楽しめるようにしましょうというお話です。

正直、5番アイアンが打てなかったとしてもそれに代わるクラブ(FWやUT)があるのですから問題が発生するとは限らないわけですが、アイアンセット(5~PWの6本)としてあるわけですから全部を打ちこなせるようにしたいところです。それでは、6番アイアンは打てるのになぜ5番アイアンになると急に打てなくなるのでしょうか。そこには様々な問題が発生しています。

まずはロフト。ひと昔前の5番のロフトは26~28度であったものが23~25度になり4番アイアン並みにロフトが立ちすぎている傾向に。そうするとスピン量不足でボールが上がらずキャリー不足という結果に。この場合は、ボールをスピン系にして対応するとショートアイアンの「上がるけど転がる」というデメリットも払拭できそうです。

次に長さ。ロフトが立ったのであれば長さも長くなれば対応できないことではないのですが、スチールシャフトで38インチ、カーボンシャフトで38.5インチくらいかと。ロフトが4番アイアン並みに立った割には長さは変わっていません。0.25インチでも長くなればヘッドスピードが上がりやすくなるので5番アイアンだけカーボンシャフトを装着するかグリップ交換時についでに若干長くしてもらうといった裏ワザで結果は変わってくるでしょう。長さが長くなるといってもUTが打てているのであれば大丈夫。UTより長くなることはありません。打ちやすいUTの長さに近づくだけです。

さらに重さ。短いクラブは気持ちよく打てても長くなってくるとトップのミスが増えているようならクラブの重さが軽すぎると考えてもいいでしょう。この場合は、アイアンセット全体またはクラブセット全体の重量フローを再度構築し直すことをお薦めします。逆に長くなるにつれ重く感じてしまっている場合は若干軽めのシャフトに入れなおすことで蘇ることになるでしょう。

ロフトが立ち、長さが長くなり、重さが軽くなる。UTやFWは打てるのになぜ5番は打てなくなってしまうのでしょう。5番アイアンはアイアンセットの中で一番ボールが上がらず捕まりの悪いクラブです。セットによっては捕まりを保全するためグースネックを採用しているものもあります。まずは捕まり具合を調整してもらうといいでしょう。5番アイアンで捕まったボールが打てるのであればヘッドスピードは充分出ていることにもなりますし、他のクラブでも無理に捕まえることなく自然体でクラブを振ることが出来るようになります。

クラブのロフトが減ってくるのにあわせてスピン量も減ってボールが浮きにくくなります。浮かせるにはある程度のヘッドスピードが必要になるため、長さを見直すことになります。しかし長くなることで軽くなった場合は注意が必要です。最初のうちはヘッドスピードが上がったことで打ちやすく感じていても重さがなくなると身体を使わなくなる可能性も出てきます。そうならないためにも練習場で率先して5番アイアンを使い、様々な工夫の元、検証してみてください。5番アイアンが打てるかどうかはスイングがいいかどうかのチェックにもなりますし、アイアン好きな人にとっては最後の砦といってもいい番手です。出来るだけ長く手元に置いておきたいものです。

黒田正夫

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