タッチが先かラインが先か

タッチが先かラインが先か

パッティングが上手い人を観察すると、グリーン上に行くと縦のラインをボール後方およびカップ後方から丹念に見る人と横のラインを見るためのポジショニングをする人がいます。これはラインを重視するかタッチを重視するかで観察する場所が変わってくることを意味しています。それではどちらがいいのでしょう。今回はタッチが先かラインが先かというお話です。

まずは、“タッチが先”についての話となりますが、パッティングでの傾向がショート気味の人はタッチが先と考えていいでしょう。ネバーアップ・ネバーインという言葉があるように、パッティングの格言。「届かなければ決して入らない」という意味となりますが、ショートしていてはスコアが縮まらないどころか本来の距離感が欠如していくことになりますし、下りのパットの経験が不足がちになり、不安が付きまとうことになります。そうならないためには、ギリギリの距離でカップに沈めようとするのではなく、カップに入るタッチのリミッターがどこまであるのか検証してみましょう。必ず入るであろう距離、例えば30cm以内で、かつストレートなラインにボールを置いてどこまでの勢い、スピードがあってもカップに沈むのかを検証してもらうだけでもカップ際のタッチが磨かれてきます。統計的にもカップにやっと届くようなタッチではカップインの確率はわずか8%とでています。それではベストなタッチはどれくらいかというと、カップまでの距離は関係なく、43cmオーバーでのタッチがカップインの確立を3回に2回。つまり、68%という数字を統計的には叩き出しています。そのことから考えると、最低限、ショートしないよう、またはカップまで届かせるようにすることが必須だということが解ってきます。

次に、パッティングでの傾向がオーバー気味の人はラインが先と考えていいでしょう。最低限やらなくてはならないカップまで届かせるということが出来ているわけですからラインに乗せられればカップインの確率は一気に上がります。オーバー気味の人はラインを浅く見る傾向にあります。ボールに勢いがあるわけですから当然そうなるわけですが、ラインを浅めに見過ぎて早めに曲がった場合、ボールは曲がりながら下っていきますのでカップからどんどん離れていき、思わぬ距離が残りやすくなります。そうならないためにも、ボールを止める場所を明確にしておきましょう。そのボールが止まる場所までのタッチでボールを転がした場合、どのようなライン取りが有効かを考えてもらえるといいでしょう。そのためには、1m以内で、かつ曲がるラインにボールを置いて様々なタッチでボールを転がしてみましょう。タッチによってラインが変わることが解り、カップ際のボールスピードによってカップへの入り口を探れるようになってきます。

理想は43cmオーバーのタッチで転がるボールがどれくらい曲がるかを考え、タッチとラインを合致させることになるでしょうが、カップ周りの傾斜の度合いやグリーンスピードによって自在に押し引きのコントロールができるようにしていきましょう。まずは届かせ、外れても返しのパットはラインが見えていて届かせられるだけのタッチを出せているわけですから、補正さえ間違えなければ、当たり前のようにボールはカップに吸い込まれていくことでしょう。

黒田正夫

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