ボールを止める!スピンor高さ?

ボールを止める!スピンor高さ?

グリーンを狙ったショットが高い放物線を描きながらピンそばへ落ち、思いのとおり止まったり、アプローチでトップしたように低く出て行ったボールが、2~3バウンドで“キュッ”と止まってピンそばについたり、そういったイメージは持っておきたいもの。
しかし、これを自由自在にとなると、「言うは易く行うは難し」といったものになります。今回はボールを止める!スピンor高さ?というお話です。

意図的にボールを止めるにあたり、スピンまたは高さのどちらでコントロールするかを選択しなければならないわけですが、まずは自分のスイングの傾向や弾道のチェックから入っていきましょう。ノーマルな状態の傾向を知ることから入ると、すぐに習得しやすいのがスピン系なのか高さ系なのか得意な方が見えてきます。

スイングの傾向から探っていくには、インパクトゾーンでのクラブヘッドの動きがどのような入射角でアタックしているか、どのような軌道を描いているのか、フェースのどの辺りに当たっているのかを知ることが大事で、そのために打った後のターフ(ディボット)跡がチェックできるようになるといいでしょう。

わざわざ、ターフ(ディボット)跡をチェックしなくても、それぞれの傾向は弾道測定器で計測し、数字を見て判断することの方が簡単なんじゃないのといった見解もあるとは思いますが、ラウンド中の観察力やフィーリングを磨くうえでも、打った後の感覚が残っている状態でターフ(ディボット)跡をチェックする術をぜひ取り入れてください。

入射角は、ターフ(ディボット)跡の入口から出口に向かってどのような深さで、長さなのかを観察してください。入口から出口に向かって深くなっているのであれば入射角が鋭角(ダウンブロー)で、鋭角になればなるほど低打ち出しとなるので基本的にはスピンで止める傾向となり、薄く長くなっているのであれば鈍角(レベルブロー)となり、鈍角の場合は高打ち出しとなるので基本的には高さで止める傾向となります。

軌道は、ターゲットに対してどのような向きでヘッドを動かしているのかということですが、ターフ(ディボット)跡ターゲットより右に向かっているようであればインサイドアウト傾向で、打ち出しから高く、高弾道になりやすい傾向となり、左に向かっているようであればアウトサイドイン傾向で、打ち出しが低く、低弾道ではあるが高スピン傾向になります。

打点は、クラブフェースの重心位置に対してどこに当たっているかということですが、フェースの重心の下に当たるとロフトが立ち、スピンで吹け上がり、上に当たるとロフトが寝て、打ち出しから高弾道になり、高さで止めやすくなります。これらは芝生をどの方向にどのように刈り、そして何ミリ、何センチ刈っているのかを素振りの段階から意識しながら行っていると再現しやすくなります。

通常のスイングの弾道で打ち出しが低く、そこから伸びて先に行ってから最高到達点を迎える弾道タイプであれば、スピン系。打ち出しから高く、最高到達点に到達してから徐々に落ちながら伸びていく弾道であれば、高さ系が得意な方となります。また、ボールを意図的に止めるには、使用しているクラブやボールによっても打ち出し角度やスピン量が変わるので必要以上に止めたいのであれば、自身の傾向を増長させてくれるものに沿った方が簡単でしょう。

間違ってほしくないのは、ボールを意図的に止めることは、必要以上にやり過ぎないこと。そして真反対の弾道を習得しようとする場合は、それを目指すことで本来の持ち味を失ってスイングを崩してしまうことにもなりかねないということも頭に入れながら行ってください。
引き出しを増やす、スイング矯正のドリルとしてチャレンジするくらいの感じで行うくらいが丁度いいでしょう。それよりも、本来の持ち味である得意な弾道をさらに磨き上げることを忘れないようにしましょう。

黒田正夫

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