ケガをしないスイングを手に入れる。

ケガをしないスイングを手に入れる。

ラウンド翌日や早い人だとラウンド後半で腰やヒジなどの痛みを覚え、痛みに耐えながらプレーしている人もいらっしゃいます。筋肉痛やハリ程度であれば問題はありませんが、関節に痛みがあるようでしたら、ゴルフどころではなくなる前にスイングを見直しましょう。今回は、ケガをしないスイングを手に入れるというお話です。


痛みを覚えながらスイングする人の共通点は、“身体は動いているが、クラブが動いていない”というアクセルタイプか、“クラブは動いているが、身体は動いていない”というブレーキタイプに分かれます。

アクセルタイプは、身体を回せばクラブは付いてくるので、ハンドファーストでレートヒットできるというセオリーを拡大解釈し、ボディターンだけを意識し、腕はまったく振ろうとしないためクラブが遅れる、いわゆる“振り遅れ症候群”に陥りやすくなります。

ブレーキタイプは、「ボールをよく見ろ」「頭を残せ」「ベタ足で振れ」等々のセオリーを拡大解釈し、身体を動かさず、ボールにクラブをぶつけようと腕だけでクラブを振る、いわゆる“手打ちスイング”に陥りやすくなります。どちらもクラブと身体が上手に連動していないから起こることで、自身で力を加えれば加えるほど大きなケガに繋がることになる可能性が高いので注意が必要です。

ゴルフスイングではアドレスで前傾しているため、斜めにクラブを動かすことになります。それがスイングを難しくしている原因のひとつでしょうが、スイング中に遠心力が加わったクラブの重さを維持しなくてはならないのですから、身体とクラブが上手に連動していかないと身体への負担はかなりのものになることを理解しておきましょう。

アクセルタイプは、身体の動きが先行しすぎている傾向にあるわけですから、まずは道具の使い方をマスターすることから始めましょう。ここで勘違いしていたり、間違った動かし方になると身体への負担が大きくなります。スイング中のインパクトゾーンでクラブフェースがボールにコンタクトをさせるためには腕やクラブはどう使うといいのか。その時にどのような向き、軌道、入射角になっているのかが大事になってくるので身体の動きに合わせて、腕とクラブの動きを意識しながらインパクトゾーンの整理をしていきましょう。

この時に注意してもらいたい動きとしては、アドレスしたグリップ位置よりも左に流さないこと。流れた瞬間に身体の左サイドが回避行動を行わなくてはならなくなります。“俺が先!”ではなく、腕とクラブが来るのを待って、一緒に行動するくらいで丁度いいでしょう。それくらいの感覚でも、身体は一歩前に進んでいる程度になります。

ブレーキタイプは、腕の動きが先行しすぎている傾向にあるわけですから、身体も一緒に動かせられるようにしましょう。「ボールをよく見ろ」「頭を残せ」「ベタ足で振れ」等々のセオリーが身体にブレーキを掛けている状態になっているので、まずは、このセオリーの“逆”をやってみましょう。「ボールを見るな」「頭を残すな」「かかとは上げろ」等々といった行動を起こすことで身体やスイングに対しての開放感が出てきます。この開放感のあるスイングを大事にしていきましょう。

この時注意してもらいたいのは、最初はボールに上手くコンタクトできず、ミスヒットになりやすくなるため、身体が動いたから当たらないと思わないこと。ブレーキが解除された開放感のあるスイングを大事にしていきましょう。自分は身体を止めておかなくてはならないから、“お前達に任せた”と腕とクラブだけに頼るのではなく、腕とクラブに置いていかれないよう追っかけていくくらいで丁度いいでしょう。

スイングは、身体の動きと腕&クラブの動きとのバランスが大事になります。どちらかだけが動いても、どちらかが止まっても成り立ちません。お互い協調性を持って、ケガをしないスイングを手に入れましょう。

黒田正夫

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